「侘び寂び」「もったいない」の精神
器を愛おしみ大切にする
「金継ぎ」とは、陶磁器などが割れたり欠けたりしたとき、漆と金粉や銀粉を使って再び使えるようにする日本独自の伝統的な技術です。
高価な器ばかりではなく、人にはそれぞれかけがえのない想い出の品があります。それが壊れた場合、何とか直したいという思いに応えてくれるのが「金継ぎ」です。
「金継ぎ」の発祥は「茶の湯」が盛んになった室町時代(14~16世紀)にさかのぼるといわれます。「金継ぎ」で繕ったところを“景色”と呼び、美的に優れたものとする“侘びさび”の心やモノを粗末にせず再生させる精神は日本が誇る大切な文化・美意識です。
割れてしまった大切な器を
手間暇かけて再び美しく
「金継ぎ工芸会(きんつぎこうげいかい)」は、広く一般の方々へ向けて日本の伝統的な技術「金継ぎ」への理解を深めていただき、楽しく技術を身につけていただくため、「金継ぎ教室」の開講をはじめとする活動を行っています。約150点の金継ぎ作品を展示いたします。
お茶室では、「金継ぎ」をした茶碗でお茶をおたのしみください。